Oct 22, 2008

IPv6とWebサービス

Google JapanのホームページがIPv6に対応したとGoogle Japanの公式ブログで発表されている。

すでに公開されていたipv6.google.comに加えて、今回はその日本版としてipv6.google.co.jpが利用可能になった。実際にア クセスしてみると、いつもおなじみのwww.google.co.jpと同じデザインのWebサービスをIPv6で利用することができる。普段の必要不可欠となったWeb サービスがIPv6でも使えるようになっていくことは、明らかにIPv6のネットワークの価値を高めることになる。

実際にアクセスしてみてひとつ疑問に思った。IPv4とIPv6の両方のコネクティビティを持つ時代にはWebサービスはどのようにユーザに見せるべきなのか?ということである。

一つの考え方としては、IPv4とIPv6もURLも含めて全く同じにすべきというのがあるだろう。
例えば、IETFの公式Webサイトwww.ietf.orgについては、IPv4でもIPv6でも同じデザインなのでその違いはなく、どちらでアクセスしているのかわからない。IPv4とIPv6がシームレスにつながるべきであると考えると、こうしたデザインになるだろう。

次にあるのは、IPv6で接続したことをあえて強調してユーザに伝えるというものである。代表格はKAMEプロジェクトのwww.kame.netで、IPv6でアクセスするとカメのロゴが”ダンシング”するという作りとなっている。まだIPv6が普及していない現在では、Webサービス側ではIPv6に対応したことのPRになるだろうし、ユーザからみれば"IPv6 Experience"を感じる機会になるだろう。

これが本格的にIPv4とIPv6の両方を使うのが当たり前の時代になったときにどう変わるだろうか?

例えば、あるときWebサービスの利用者からうまく接続ができないというクレームが来たとして、それがIPv4もしくはIPv6の接続性の問題だったとしても、利用者がどちらを使っているのか気づいていなければ、問題を特定するのに手を焼くかもしれない。

また、URLに含まれているFQDNのサーバ名に対してDNSにIPv6アドレスしか登録されていないとすると、それを参照するリンクをブログ等に作成してもIPv4の接続しかもたない人からは参照できない。ipv6.google.comもこの例にあたると思うが、ホスト名がipv6となっているのでIPv6のことを知っている人は接続できない理由を理解できると思う。明示的に書かれていないとすると、普通にURLをコピー&ペーストしたらせっかくのリンクが活用できないことも考えられる。

それから、仮にIPv6のネットワークがIPv4よりも遅かったり、IPv6のネットワークでトラブルが発生している場合は、ユーザは明示的にIPv4を指定して接続したいと考えるかもしれない。

いろいろと考えていくと、アクセスしているWebサービスがIPv6かIPv4のどちらで接続しているかというものをユーザが何らかの形で見えるようになっていた方が良いんではないかと思う。さらにIPv4とIPv6のWebサービスをシームレスに使えるようにしたり、明示的にどちらかを指定して接続できるようにする仕組みが必要かもしれない。これは、サーバサイドの話というよりもWebブラウザの機能なのかもしれない。